ヘルスケア研究部ニュース&トピックス

2014年04月10日

介護支援専門員及びケアマネジメントの質の評価に関する調査研究事業報告

 平成25年度の厚生労働省老人保健事業推進費等補助事業として、弊社が実施した「介護支援専門員及びケアマネジメントの質の評価に関する調査研究事業」について、概要をご報告するとともに、報告書を公開します。

 報告書のダウンロードは、最下部のリンクをクリックしてください。

調査研究名「介護支援専門員及びケアマネジメントの質の評価に関する調査研究事業」

(平成25年度 老人保健事業推進費等補助金 老人保健健康増進事業)

【目的】

 本事業においては、介護支援専門員によるケアマネジメントの質を評価するにあたり、ケアマネジメント過程における具体的な業務内容、実施状況を明らかにすることを目的とし、とくに「臨床的統合」の実現を図ると考えられるサービス担当者会議に焦点をあて、今後の介護支援専門員におけるケアマネジメント機能の向上に資する基礎的資料を提供することを目的とする。

【概要】

 介護支援専門員のケアマネジメントプロセスの評価、アウトカムの指標などについて検討し、検討結果を反映させた調査票を作成して「介護支援専門員」を対象とした調査を実施した。
 発送件数23,926件、回収件数は4,071票(回収率17.0%)、有効回収数2,878票(有効回収率12.0%)。

【評価と課題】

 介護支援専門員にとってサービス担当者会議は重要な工程とは認識されておらず、形骸化している可能性が高いことが明らかとなった。吟味されずに実施された計画が運用される確率は低く、モニタリングが実施されない大きな要因となっていると考えられる。また、介護支援専門員のアセスメントの段階でのニーズ分析、本人・家族の意向の確認の不足も形骸化の要因と考えられる。
 一方、個別性の高いニーズや専門的対応が必要な本人・介護者への関わりについて、介護支援専門員単独あるいは、介護保険制度内のサービス、サービス提供者だけで対応することは難しく、医療や介護、福祉に跨る多様な領域のサービスを必要とするような困難な事例のケアマネジメントを、どこまで介護支援専門員が担うかについて検討することも必要であり、換言すればサービス担当者会議が必要とされる利用者のスクリーニングが今後、必要となると思われる。

【今後に向けて】

 ケアマネジメントを遂行する人材として、介護支援専門員を位置づけるとするならば、介護保険事業計画だけでなく、医療を含めた自治体の資源整備計画の策定、その遂行、管理といった地域包括ケア圏域の運営に関する知識や技術を具備した人材が求められるようになる。
 そのためには、OJTによる徹底的な研修システムを整備し、その資質を向上させ、標準化することが求められる。

【報告書】

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