【2011年度第1号】それでもコンプライアンスと言うためのJMARマガジン -やらせになるもの、ならないもの-

不祥事の痛いトコロ -やらせになるもの、ならないもの-

こうしたテーマを仕事にしていると、日々メディアで流されるニュースの中にも、そうだったのか、と思わされることが多いですね。最近の不祥事を取り上げ、職場の日常の気をつけたい「トコロ」をご紹介していきたいと思います。

電力会社の「やらせメール」が世の中を揺るがしました。結果的に原発の再稼動を左右したと言う点からも、大きな不祥事だったと言えます。

この事件には、過去の不祥事にも共通するいくつかの点がありますね。

  1. 違法性はない
  2. にも関わらず、企業活動に大きな影響(損失)をもたらす
  3. 取締役間でのけん制、部下からの異論がなかった点
  4. 内部告発により発覚(通報ではなく)

企業が事業に必要な環境を、政策的に、広報的に誘導することは、ままあることです。ですが過ぎると、市民や消費者をあざむく、と見られてしまいます。とり得る手段は他にもあったのに・・・。今回、組織の意思決定が短絡的だったことは間違いありませんが、その境界線は分かりやすくはありません。

AKB48というアイドルグループの「選挙」でも、組織票があることはよく知られています。投票券つきのCDを買い込んで、応援したい○○さんに集中的に投票するのです。ですが、これを「やらせ」だと言う論調はありません。いかに国民的なアイドルであっても、アイドルのファンが作るコミュニティの私的な選挙だからです。

一方で電力会社がメールで動員をかけた番組は、県民向けであったにせよ、番組の結果が再稼動を左右するものではなかったにせよ、公的な性格を帯びていました。電力会社は、過去の動員と同じ、と考えていましたが、今や国民的な関心の場であることには気づかなかったのです。

昨日までOKであったことが、今日は非常識・道義的に問題になることがあります。そのタイミングを読み違えてはいけないのですが、やさしいことではありません。業界が異なっても、今回のような組織の早まった動きにブレーキをかける存在(例えば社外取締役、行動規範、内部通報、職務分離などでしょうか)が本当に社内に備わっているのか、検証してみるべきでしょう。

(宮川)

よんたくんに挑戦 -防災編-

「よんたくん」は弊社提供の、短時間で取り組むための「四択(よんたく)」のコンプライアンスeラーニングです。主人公のよんたくんが様々な職場の問題に遭遇します。

今回は防災編の質問をご紹介しましょう。以下のQ&Aにお答えください。

問題

Q.地震災害で交通がマヒし、仕事も停滞した「よんたくん」の職場。取引先からの納品遅れに伴い、伝票処理の事務作業が滞っているため、来週までの契約で来ていただいている派遣社員にも、仕事が準備できていない状況です。よんたくん、明日からの予定をどう伝えるべきでしょうか。

選択肢

A.自然災害だからと契約をキャンセルする
B.予定外だが、倒れてしまった倉庫の片付けをお願いする
C.有給休暇をとってもらう
D.周囲の職場で類似の事務作業を探し、依頼する

解答とその理由を書いて、ご返信を頂いた皆さまから3名の方に粗品をお送りします。さあ、あなたも、よんたくんに挑戦。(以下返信先にメールを下さい。)
ちなみに、「よんたくん」の別の質問を参考に「解答と理由」を考えてくださいね。

ウェブサイトはこちら
http://www.i-studio.co.jp/ja/e-learning/
ご返信先はこちら
メール: hrm@jmar.co.jp

(お知らせ)九州コンプライアンス研究会

先日6月3日に、九州地域のコンプライアンスご担当者による「コンプライアンス研究会」の第1回会合を開催いたしました。
私も事務局の一員として参加し、ご参加各社のお取り組み状況や課題について、いろいろ伺いました。これまで経験のない業種の方の思いもしない手法なども伺ってとても新鮮に感じました。

年間あと5回の開催を予定しており、まだ若干のお席がございます。よろしければ、皆さまのお知り合いにもご紹介ください。

趣旨

九州地域の企業・団体のコンプライアンス部門のご担当者を対象に、実務に関わる情報交換・切磋琢磨を目的とした定期的なセミナー・勉強会・相互交流会を開催致します。

毎回の研究会運営は、(株)日本能率協会総合研究所(JMAR)が一方的に進める形式ではなく、参加企業の方々に参画いただき、ご参加の皆様にとって有意義で実効ある機会の実現を目指します。

運営要領等

  1. 時 期:2011年5月よりスタート(2ヶ月に1度の割合で開催)
  2. 開催数および時間:6回(年間)、13:00~17:00
  3. 対象者:九州・山口地域の各企業・団体のコンプライアンス部門ご担当者
  4. 定員:15名~20名
  5. 開催場所:福岡市内
  6. 参加費:9万円(年間、各回支払い可)(消費税別)

お申込み方法

事務局へご連絡をいただければご案内いたします。
電話03-3578-7945 担当:宮川/高村
hrm@jmar.co.jp
brain-net@ksn.biglobe.ne.jp

話題の実務書・役立つマニュアル

一般の書店では流通していない専門的な調査資料・マニュアルの専門書店
【b-repo.com】の本棚より、話題の実務書をご紹介します。

人事・労務における法務とリスクマネジメント

コンプライアンスとトラブル防止のための法務知識と具体的実務対応
http://www.b-repo.com/detail/081_002_2009_00.html

新・労働契約法に基づく最新中国人材マネジメントガイドブック

附録:上海地区企業給与実態調査結果
http://www.b-repo.com/detail/001_073_2009_00.html

日本能率協会総合研究所のビジネス専門書店 → http://www.b-repo.com/

編集後記

初回号を出すことができました。私の部門から、もうひとつ「伸びる組織のためのJMARマガジン」を人事ご担当者向けに出しております。コンプライアンス関係のみなさまにも役立つ考え方をご提供できることもあるかもしれません。ぜひよろしくお願いいたします。