【2011年度第4号】伸びる組織のためのJMARマガジン ~ノー残業デー"導入は易し、定着は難し"~

ノー残業デー"導入は易し、定着は難し" どうすればよいのでしょうか?

おはようございます。今日は水曜日。ノー残業デーの方も少なくないでしょう。おしゃれなレストランで食事をしたり、学生時代の友人と会う、なかにはプレゼン教室に通う、といった方もいらっしゃると思います。

一方で、残念ながら毎週1回のノー残業デーが憂鬱でたまらない、といった方もいるようです。「ノー残業デーだからといって早く帰っても、その分明日の残業が増えてしまうので週のトータルな残業時間は変わらない」、「家に持ち帰って仕事をせざるを得ないので意味がない」、といった不満をぶつけてくる方に頭を悩ませている人事担当者も少なくありません。「ノー残業デー"導入は易し、定着は難し"」といった状況です。何故なのでしょうか。

ノー残業デーを導入する理由としては、Off(生活)の充実をOn(仕事)の充実に結び付け、メリハリをつけながら相乗効果を図ろうという、いわゆる「ワーク・ライフ・バランス」施策の一環として位置づけている企業が多いようです。

ただし、こういったOff(生活)の充実というのは、ノー残業デーに早く帰った結果として可能になるものです。そもそも社員一人ひとりが「早く帰るためにはどうしたらよいのか」を考え、実行に移さないと、定時に帰ることはできません。明るい未来は示しても、そこに至るまでのプロセスがわからないので、ノー残業デーは定着しないのです。

ノー残業デー定着の秘訣は?

それではどうしたらよいのでしょうか。ノー残業デー定着の秘訣は、「ノー残業デーを働き方や仕事の仕方を見直す日」と定義づけることです。具体的には、ノー残業デーの日の朝一番、10~15分でその日にやらなければならない仕事を洗い出し、それに優先順位をつけ、優先度の高い仕事を限られた時間内で効率的に行うにはどうすべきかを考えます。そのうえで、このとおりに仕事をこなして行くようにするのです。

こうした習慣が身に付けば、最短距離でゴール(成果)に到達することができるようになります。特に急いでやらなくても良い仕事も見えてきます。結果として、トータルの労働時間が減少するのです。

まずは、週1回、ノー残業デーの朝に意識的に行い、それができれば、週2回、3回...、と回数を増やすようにしましょう。そこまでいけば、毎日がノー残業も夢ではありません。さて、あなたもいまから、今日やらなければならない仕事を洗い出し、優先順位をつけてみませんか。それだけでもなんだか定時に帰れるような気になってくるものです。皆さんが見本となって、ノー残業デーを定着に導いていきましょう。

(広田 薫)

WLBと残業削減に関する原稿を寄稿!

web労政時報「ジンジュールセレクト」に主幹研究員広田薫が
「マネジメントの視点からみた ワーク・ライフ・バランス時代の
残業削減とは」好評連載中です!
下記URLにリンクを掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
http://jmar-im.com/soshiki/2011/05/webwlb.shtml

編集後記

9月に入り、もうまもなく上期の終わりを迎えようとしています。上記コラムでは、1日単位でのスケジューリングの重要さを伝えておりますが、下期に入る前に、この1年でやるべきことの見直しも欠かせないですよね。

かくいう私も積み残した業務がいくつかあり、優先順位付けに頭を悩ませております・・・。皆様に役立つ知見の提供ができるよう、研究員一同、情報収集に励んで参りますので、引き続き、よろしくお願いいたします。