当社は社員数17,649人(2014年3月31日現在、連結ベース)、医薬品の製造・販売および輸出入を主な事業内容としている会社です。
当社は、2005年に山之内製薬と藤沢薬品工業が合併してできた会社です。その際、経営理念や行動規準などを作成し必要な研修なども行いましたが、やはり合併後の社員の倫理・コンプライアンス意識の水準がどの程度のものなのか不安がありました。それを測定する必要性を感じて、第1回目のコンプライアンスアンケートは、自社の社内アンケートシステムを利用して実施しましたが、匿名性確保の面やアンケートデータの分析力、評価力などの面において課題が残りました。
上記のような課題がありましたことから、コンプライアンスアンケートを行うに当たっては、匿名性を確保できること、および得られたデータについて多変量解析などの分析をしてくれることなどを条件に調査会社を探していました。
高額なサービス料でなら希望するサービスを提供してくれそうな調査会社はいくつかありましたが、最終的には提供いただけるサービスの内容と質、また、予算との兼ね合いから貴社にお願いさせていただくことになりました。
特に、当社のニーズに合わせて、分析・評価方法や項目案も積極的にご提案していただける点が貴社の強みであり、また、当社が他社と比べてどの程度にあるのかを測る上で、貴社が蓄積するアンケート実施企業事例の中に複数の製薬企業が含まれていたことも大変参考になると判断しました。
アンケートの受付窓口を貴社サイトとすることで匿名性確保の面で大きく改善されたことや、日本能率協会のグループ会社であることも判断基準のひとつとなりました。
第2回目のアンケートから今回の第6回目のアンケートまでを一貫して貴社にお願いしてきたことで、当社としてはアンケートの質の向上のみならず、準備にかかる時間的な面、コスト的な面で大きなメリットがありました。また、回数を重ねるごとに各職場で活動するコンプライアンス推進リーダーの理解も深まり、円滑にアンケートを実施するに当たってのサポートはもちろんのこと、現在は項目検討にも携わってもらい、徐々に現場と一体となったアンケートに成熟してきた手応えを感じています。
何よりも当社の過去の分析結果の蓄積があるため、当社の状況をよく把握して頂いていることから、当社からのニーズに応えるだけでなく、打ち合わせの中で多角的なご提案が頂けることも大変貴重なことであります。
毎年コンプライアンスアンケートを実施する中で、”またコンプライアンスアンケートか”と言われないようなアンケートとなるよう、社員により積極的に回答してもらえるような仕掛けを今後、貴社と共に考えていきたいですね。また、回数を重ねるごとに匿名性への不安は解消されてきているのではないかと思いますので、もっと社員の本音を引き出せるようなアンケートにしていきたいと考えています。
社名 | アステラス製薬株式会社 |
---|---|
設立 | 1923年 |
資本金 | 1,030億円 |
社員数 | 17,649名(2014年3月31日現在、連結ベース) |
主な事業内容 | 医薬品の製造・販売および輸出入 |
インタビューご回答者:法務・コンプライアンス部 髙田暢久様
©2024 JMA Research Institute Inc.