アリナミン製薬特別インタビュー【1】企業独自の価値観を軸に、他社ベンチマークもできるサーベイ
〜グループ会社横断で見えた課題と成長〜(全4回)

本日は、アリナミン製薬株式会社 経営管理本部 人事部 ビジネスパートナーグループマネジャー 徳永典弘様、ビジネスパートナーグループ 課長代理 小倉尚子様、株式会社悠香 管理部 部長 野見山修一様にお話をうかがいました。

JMAR

インタビュアー

永冶 なつき

株式会社日本能率協会総合研究所 経営・人材戦略研究部

小阪 貴之

インタビュアー

小阪 貴之

(株)日本能率協会総合研究所 経営・人材戦略研究部 主任研究員

東北大学大学院(修士)修了後、2013年4月に入社。
主に、コンプライアンス、ES、CSR、サプライチェーン監査をテーマとした企業のガバナンス領域に関する意識調査受託、プログラム開発に従事。また、サステナブル調達に関する戦略アドバイザリー支援、大手金融機関、セミナー会社からの要請を受け、ESG時代に対応したSCガバナンス、外部委託先管理に関する講演活動なども行う。内部監査士(IIAJ認定)、上級個人情報保護士。


1.他社比較データで組織課題を見える化!エンゲージメント調査サービスの選定理由

昨年度は弊社にお任せいただく2回目の従業員意識調査となりました。それ以前に委託されていた企業様と比べて、2023年度・2024年度を通して、サービス内容やご提案にどのような変化を感じられていますか?

アリナミン製薬まず、この調査をやる目的として、私たちは「年に1回の健康診断」のような意味合いで実施しています。健康診断で問題点が見つかったら、その問題点から課題を特定し、アクションにつなげて解決していく。それがこの調査の大きな目的です。

ですので、特に重視しているのは「問題点や課題を特定しやすいような集計やデータ分析をいただけるかどうか」です。確かに各社それぞれ分析手法に特色はありますし、こちらがニーズを伝えれば大体どこも対応してくれるとは思っています。

ただ、すべての業者にはやってもらえないような部分がやはり差別化ポイントになるんですよね。そういう意味では、日本能率協会総合研究所さんには比較可能なデータ量や知見が非常に多いと感じています。単純に今回の調査の点数が良い悪いという絶対値だけでなく、他社と相対的に比較できる、さらに業界・業種・規模別で比較できる。こういったことができるのは、日本能率協会総合研究所さんの規模やこれまでの豊富な実績によるものです。

可能な範囲で情報やアドバイスをいただけることに大きな価値を感じており、それがお願いしている理由の一つとなっています。

2.「他社比較」が人材採用・エンゲージメント向上に効く理由

他社との比較ができると、御社内での調査結果の受け止め方や、経営層へのインパクトも変わってきますか?

アリナミン製薬変わりますね。例えばうちのスコアが絶対的に見て良いのか悪いのかというのは、単なる数字だけでは分かりません。

特に今は人材獲得競争の時代です。人材を採用するうえで、ひと昔前は報酬に重きを置くことが多かったかもしれませんが、今は働きやすさや職場風土、成長できる環境を重視して就職活動をする方が非常に多い。だからこそ、他社と比較してどうなのかという情報は大事ですし、それが結果的にエンゲージメント向上や採用力アップにもつながると思っています。

2024年度は、グループ会社様と合同で調査を進めるにあたり、夏と春先の2回調査を実施いただきましたよね。その報告会や、組織ごとのフィードバック資料について、社内の反響や実際の活用状況を教えてください。

アリナミン製薬まずフィードバック資料の良し悪しは、すべて事前準備にかかっていると思っています。事前の打ち合わせが不十分だと、どれだけ資料を凝っても限界がありますから。逆に、しっかり設問の意図や深掘りしたいポイント、属性設計まで日本能率協会総合研究所さんと詰めておくことで、より価値のあるものになる。

そもそも調査自体が「健康診断」なので、何を診断したいのかという意図をもって設計しないと、せっかくのフィードバック資料も意味がなくなります。今回だいぶ打ち合わせを重ねて臨めたので、良いものになったと感じています。

悠香2024年8月に実施の1回目と今回2025年3月実施の2回目調査に大きな変化はありませんでした。6月実施のコンプライアンス調査もありましたので、この2つの調査結果をセットで社内報告や議論を進めていこうと思っています。

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