事例紹介:株式会社レオパレス21様

当社は「新しい価値の創造」を企業理念とし、1973年の創業以来、住まいに関わるビジネスを通じてあらゆる価値を世の中に提供してまいりました。今後も、自社の成長を通じて人と住まいに関わる課題を解決し、社会に必要とされる企業を目指して参ります。

今回、貴社がはじめての試みとして、自社のサプライヤー様にボイスオブサプライヤー視点の取引先意識調査とサプライヤー様の人権DDをはじめとする取り組み状況を把握するCSR調達アンケート(サステナブル調達アンケート)を実施された目的や狙い、期待効果等をお聞かせください。

当社は、アパートの建築・賃貸管理を主力事業としており、全国に約55万戸の部屋を管理していることから、多くの工務店やメンテナンス会社等、サプライヤー様との協力関係なくしては成立しないビジネスモデルとなっております。
これまでもサプライヤー様を対象としてのアンケート実施は一部の部門では行ってはおりましたが、より本音を引き出す為に外部へサーベイを委託し、匿名での実施にすることで当社との取引上の実態を把握し、今後のサプライヤー様との関係強化に繋げていくことを目的に実施しました。

今回の取引先サーベイの実施にあたり、当社(JMAR)を選ばれた決め手や期待された役割についてお聞かせください。

今回サーベイの実施にあたっては、サプライヤー様と当社の取引実態を把握することを主たる目的としておりましたが、確認したい内容が標準設問でほぼ網羅されていたこと、また本取組に対する人員などのリソースが不足する中で、サーベイ実施後の分析レポートの作成や経営陣に対するフィードバックなど、費用面も含め手厚い内容となっており、今後継続的にPDCAを廻していく上において、他社サービスと比較しても充実した内容であった為。

取引先サーベイを実施するにあたり、社内調整やサプライヤー様への対応で特に苦労された点や工夫されたポイントがあればお聞かせください。

今回のサーベイについては、数百社ものサプライヤー様を対象としたため、ご担当者のメールアドレスの特定の為、社内各部署の協力を得ることに時間を要したこと、またサプライヤー様の本音ベースでの回答を引き出すこと及び回答率を一定数以上とするために事前の案内メール等を日本能率協会研究所様の助言を頂きながら、工夫したことで実効性を上げることができました。

貴社では、今回の調査でサプライヤー(取引先様)のみならず、日ごろ取引先様と商談を担当されている自社の従業員にも取引先様への言動に関して自己評価をアンケートにて同時実施致しましたが、この取り組みを通じての感想や気づきについてお聞かせください。

今回のサーベイ実施においては取引における自社の社員の姿勢や意識とやサプライヤー様が日頃感じられている意識の差異、課題を抽出することを目的として実施しましたが、一部の事業部や特定のエリアにおいて課題を可視化することができたことで、対象部門へのフィードバックに繋げることができました。また本取組は継続的に実施していくことで自社社員の意識改善に繋げることができると考えております。

今回が貴社にとって初の取引先サーベイということで、弊社(JMAR)が質問項目や調査実施に関する分析、取り組み施策提案をご支援させていただきましたが、調査結果を受けて、得られた気づきや効果、経営陣の反応等をお聞かせください。

今回初の試みとして全社的なサプライヤー様への調査を実施いたしましたが、大半のサプライヤー様より肯定的な回答を頂けており、継続的な取引を望まれていることが確認できたことは今後の経営上の安心に繋がっております。一方で一部の部門や特定のエリアに関してはネガティブな回答を頂いており、取引上のリスク要因となり得る課題を確認することができ、経営層との共有もできた為、今後のサプライヤー様との信頼強化およびサプライチェーンの拡大に活かすことができると考えております。

今後、貴社と同業の建設業界、不動産業界をはじめとして同様の取引先様(サプライヤー様)への調査をご検討されている他社様に向けて、メリットや留意点などのアドバイスがあればお聞かせください。

建設・不動産業界は裾野が広く、元請け、下請けといった縦の関係が強い商習慣が一般的ですが、建築資材の高騰や人手不足など、従来の縦の関係では成立しない経営環境になってきており、サプライヤー様と協力関係を築き、いかに共生していけるかが重要になっております。その上で日本能率協会総合研究所様のサーベイは豊富な他社データと比較することができ、自社の取引実態を把握する上で有益な取り組みに繋がると考えております。

今後、調査結果をどのように活用していきたいとお考えですか?また、今後の調査の展開や発展についてお聞かせください。

本サーベイ結果に基づき、サプライヤー様との取引における課題が可視化できたことで、経営層および対象部門へのフィードバックを行い、改善に向けたアクションプランの策定に繋げていきたいと考えております。また本サーベイについては定期的に実施しPDCAを廻していくことでより取組が浸透していくと考えております。

取引先アンケート調査(CSR調達アンケートを含む)を実施するか迷っている企業に向けて、背中を押す一言をお願いします。

昨今CSRやESGの取り組みが拡大する中で、従来の取引において重視されてきたQCD(品質・コスト・安定調達)を重視するだけでは、企業経営が成立しない経営環境となっており、サステナビリティ活動のさらなる強化を図っていくことが求められています。その為にもまず自社の取引の状況がどのような状態にあるのかを可視化し、課題を明確にすることが必要ですが、日本能率協会総合研究所様のサーベイにつきまして、手頃な料金であるにも関わらず、必要な要素が網羅されていることと、実施準備から実施後のサポートまで手厚く行って頂けるので着手がしやすかったです。

お客様の会社概要
社名 株式会社レオパレス21
設立 1973年8月17日
資本金 10,000万円(2024年3月末現在)
社員数(連結) 3,869名(2024年9月末現在)
主な事業内容 アパート・マンション・住宅等の建築・賃貸管理及び販売
リゾート施設の開発・運営
ブロードバンド通信事業
介護事業、他

インタビューご回答者:総務購買部ご担当者様(組織名は2024年12月時点)

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