LION特別インタビュー【2】「当事者意識」を育てるために
ライオン株式会社が22回にわたり続ける“コンプライアンス意識調査”の真意(全4回)


3.信頼できる設計だからこそ向き合えた現場の課題

JMAR:弊社に決めていただいた“決め手”や“大きな要因”があれば教えていただけますか?

LION多くの企業の調査を行ってきたデータを元に調査準備・設問設計が行われている点と、経営学の識者や内部監査士の資格を持つ方が関わっている点が大きいです。

JMAR:コンプライアンス意識調査を実施するにあたって、特に苦労された点などがあれば教えてください。

LION苦労した点は3つあります。
1点目は、“秘匿性”です。従業員は個人情報の扱いやどれだけ守られているかをすごく気にされるので、秘匿性の確保という点は最初にしっかり伝えるようにしています。

2点目は、多様な雇用形態の方々に向けて、アンケートの目的や意味をしっかり伝えることです。同様にフィードバックの際も「こういう点が良くなかったから、こういう対応が必要です」といった具合に、具体的に返さないと、調査をやっただけで終わってしまいます。

3点目が、調査結果の“分かりやすさ”です。伝わらなければ、聞き流されてしまうので、社員にしっかり理解してもらえる表現方法を意識して調査結果をフィードバックしています。

4.“お天気マーク”がもたらした見える化と意識変化

JMAR:御社で実施されていた時期も含めて、現場での反発や、あるいは無関心などの課題はありましたか?

LION無関心はありませんでしたが、設問が少し分かりにくいという声はありました。「何を聞かれているのか分かりづらい」と戸惑うような設問も一部あったようです。

JMAR:弊社に切り替えてから、社員の方やご担当者の方から、良くなったという声はありましたか?

LION調査結果に関して、「お天気マーク(日本能率協会総合研究所が用いる“晴れ:良好水準、晴れ時々曇り:及第水準、曇り:注意水準、雨:問題水準”の図)」を用いることで見やすくなり、良かったという声がありました。
以前までは、調査結果が円グラフや棒グラフが延々と続くようなシンプルな資料でした。また国内グループ会社を含んだライオン全社平均と、部所単位の各組織の比較のみフィードバックしていました。

しかし、日本能率協会総合研究所さんへ依頼するようになってから、調査結果が「お天気マーク」などの分かりやすい表現になり、ライオン全社平均と各会社や所属本部の平均に対して、自部所の結果を比較できるようになりました。
「周囲と比較して組織の状況を知りたい」というニーズに応えることができるようになり、非常に良い形の調査になってきたと感じています。

JMAR:弊社としても、お客様からいただいたご要望にはできる限りお応えするスタイルでやっているのですが、ご満足いただけている状況でしょうか?

LION本当に様々なクロス集計に迅速に対応いただいて、大変助かっています。

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