事例紹介:テルモ株式会社様

「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーです。体温計の国産化から始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。

コンプライアンス意識調査を実施している目的や活用状況などをお聞かせください。

当社では、行動規範の制定とその浸透策の実施、社内ルールの制定、教育研修等様々なコンプライアンス施策を展開しています。そうした活動によって、社員自身にコンプライアンス意識がしっかりと根付き、一人一人が正しい判断や自立した行動を取れることが大変重要だと考えています。そのような考え方から、社員にコンプライアンス意識がどれだけ根付いているかを把握することができる、客観的な指標を得ることを第一目的として、調査の実施を決めました。調査結果は、経営層に報告すると共に、全社向けにも結果を報告し、職場での議論に繋げて頂くように努力しています。副次的効果として、社員一人一人が「コンプライアンスとは何か」を考えるきっかけづくりとなり、教育効果も得られていると感じます。

調査の委託先として当社を選んでいただいた理由をお聞かせください。

他社の結果との比較が可能なこと、レポート(特に天気による表記)が分かりやすいことが主な理由です。また、比較的費用がリーズナブルであることも決め手となりました。

貴社はこれまで、隔年でコンプライアンス意識調査を実施されてきましたが、どのような変化を実感されていますか。

2023年度で3回目の調査データが取れましたが、コンプライアンス施策の効果が表れている分野、そうで無い分野、一時的又は時期的な問題なのか、当社の構造的な問題なのか等が、より立体的に見えてくるようになりました。回を重ねることで、より確かなエビデンス・裏付けとして社内に訴えかけ、良い変化に向けて社内を動かすための原動力になりつつあることを感じます。

調査の実施や活用にあたり、担当者として苦労された点などがあればお聞かせください。

調査結果の解釈には苦慮しています。例えば、ある法令に関する状況といった設問の数値が下がっているときに、本当に状況が悪化しているのか、状況は変わっていないが社員の認知度・認識が向上した故に社員の見方が厳しくなっているのか、2つの見方が出てくることがあります。数字だけを見て結論を決めつけず、数字をきっかけに現場にヒアリングをする等して、より正確な実態把握と現場が受け入れやすいフィードバックに努めています。

今後、貴社と同様の調査を検討されている他社様に向けて、ご助言やアドバイスがあればお聞かせください。

継続してみて初めて見えてくるものがあると常々感じています。ぜひスポットではなく、継続して調査を実施されることをお勧めいたします。

今後、調査をどのように展開、発展させていきたいかをお聞かせください。

見えてきた課題に対してアクションを行い、その効果を調査で確認する、というサイクルは継続していきたいと思います。当社として重点的な課題の「定点観測」の位置づけは保持しつつ、時代や環境変化に合わせ、設問内容を変更する等、柔軟に対応していきたいと思います。

お客様の会社概要
社名 テルモ株式会社
設立 1921年9月
資本金 387億(2023年3月末現在)
社員数 30,207名(2023年3月末現在)
主な事業内容 医療機器・医薬品の製造販売

インタビューご回答部署:コンプライアンス室(組織名は2024年3月時点)

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