当社では過去の調査結果をもとに経年比較で分析し、具体的なアクションの実施と、その取り組みの効果を確認してきました。また、経年比較を続ける中での課題として、自社のスコアが他社と比較してどのような水準にあるのかという観点の必要性も感じておりました。
そこで委託先の見直しを図るにあたり、これまでの質問を継続でき、なおかつ他社との比較が可能という点を重視して委託先の選定を進めました。数社から提案を頂きましたが、日本能率協会総合研究所様は質問の柔軟性に加え、利用企業数、企業規模と業種の幅も広く、過去実績も豊富にあり、信頼性の高い他社比較が可能と判断し、依頼する事に決めました。
当社ではすべての人に健康で豊かな毎日を送っていただきたい、そして明日の元気を変えていくという考えのもと活動をしております。これを実現するためには当社で働く従業員も健康かつ元気でなければならないと考えています。そのため、従業員意識調査に関しても単なる企業の健康診断として数値結果の良し悪し、改善ポイント等のみを切り取るのではなく、経年変化から見えてくる従業員の意識の変化やその変化の背景にある出来事等を人事部と部門長やラインマネジャーが話し合い、共有した上で次年度に向けたアクションを検討し、すぐにできる取り組み等に活用しています。
また当社には「お客様を第一に考える」、「挑戦を楽しむ」、「誠実であり続ける」、「人を大切にする」という4つのバリューがありますが、この4つのバリューに関しても従業員意識調査の中で質問を設けて継続して確認し、従業員へのバリューの浸透度などを確認しています。社員エンゲージメントを高く保ち、より働きがいを感じていける好循環を生み出すための重要な取り組みとして今後も活用していきたいと考えています。
質問を検討する上で、社内だけでなく、担当の方とも議論を重ねることで客観的な気づきを得ることが出来たと感じています。「他社ではこのような意図をもって質問している」、「この文言を変更することで他社比較が可能になる」等の具体的なアドバイスを頂き、質問の意図を大きく変えることなく、他社比較が可能になりました。加えて、回答理由を深堀する選択肢を追加・変更したことでより従業員の声が見えるようになったという効果も得られました。
当社が課題としてとらえていた「経年比較」と「他社比較」の両立という2つのポイントが実現できたことが最も良かった点です。また、対応面について、分析結果のフィードバックにおいては、報告時期の調整や資料作成の要望に柔軟に応えていただき、結果報告については、当社からの疑問点に対する丁寧な回答や、追加依頼データの迅速な提供等も依頼して良かった点です。
エンゲージメントが継続的に向上していくために何が必要かということを会社全体で考えていきたいと思います。そのためには結果として出てきた数字をそのままとらえるのではなく、その結果の背景にある過去1年間で起こった出来事や変化の影響等を社内で共有していくことが重要だと考えています。人事だけでなく、経営層も巻き込み、部門別でも結果を分析・共有し、自部門の強みだけでなく、より良くするためにどのようなアクションを取る必要があるかということを客観的に判断する指標として活用していきたいと考えています。今回から自社の経年比較だけでなく、他社比較も可能となったため、より客観的な目線も取り入れて、従業員一人ひとりがより働きがいをもって、個性を生かしつつ当社で活躍してもらうための施策を考えるツールとして、今後も有効活用していきます。
委託先を検討する上で、これまでの実績や質問の柔軟性、回答画面の分かりやすさ、分析の細かさなど留意点は多々あると思いますが、重要なのは調査結果の単なる集計や解析のみならず、その結果をいかに意味のある自社の現状把握に結び付けられるかを一緒に考えていただける専門家の知見や、そのための比較対象となるデータの豊富さといったところかと思います。
これから委託先を選定される方々にはぜひ、その点も考慮いただくとベストなパートナーが見つかると感じています。
社名 | アリナミン製薬株式会社 |
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設立 | 2016年4月15日 |
資本金 | 100百万円(2024年3月末現在) |
社員数 | 単体:281人(2024年3月末現在) |
主な事業内容 | 医薬品、医薬部外品、医療機器、食品等の製造および販売 |
インタビューご回答部署:人事総務本部 人事部 ビジネスパートナーグループ(組織名は2024年3月時点)
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