事例紹介:ネットワンシステムズ株式会社様

当社は、「ICTの利活用を通じて、社会変革へ貢献する」という経営理念のもと、情報ネットワーク社会の基盤を構築する国内最大規模のNWインテグレータ企業です。すべてのステークホルダーから信頼され支持される「ADMIRED COMPANY」になることを目標に、お客様と共に継続した成長を目指し、日々努力しています。

従業員満足度調査(ES調査)を始められた経緯や目的をお聞かせください。

当社ではこれまで、各部門がそれぞれの目的をもってアンケート調査を実施していました。

しかしながら、調査が複数濫立し、設問内容が重複することもあり、調査を一本化し、各部門や回答者の業務負荷を下げることが目的の一つとなりました。

また、調査の結果は調査単位での報告となり、定点観測に適したものではなかったため、長期的に観測できる指標を用いて状況を可視化し、会社全体でより良い組織づくりをしていきたいという狙いがありました。

調査の委託先として当社を選んでいただいた要因をお聞かせください。

当社との協力経験があった2社と日本能率協会総合研究所(以下、JMAR)の3社で比較検討していました。しかし、今回の調査では定期的にデータ収集をすること、そして客観的データを抽出する必要があったため、母体が社団法人であるため透明性が高く中立的な立場である御社が望ましいと考えました。

また、他社との比較という観点からも、JMARは他の2社よりも豊富な他社データを有していたため、自社の立ち位置を客観的に図るという観点からも要因の一つになりました。

あわせて、営業の方ではなく、分析担当者(研究員)に初回の調査企画提案、調査設計から結果報告までワンストップで対応していただけるので、委託先検討の段階で調査や分析方法、社内へのフィードバック方法におけるアドバイスをもらうことが可能となり、初の試みながら具体的なイメージを持って調査に臨めたことも、JMARを選定した大きな理由となりました。

調査を実施するにあたり、苦労した点があればお聞かせください。

複数の調査を一本化するために、各部署の要望のとりまとめや各部門の意思の統一に時間をかける必要がありました。

特に、各部門の様々な要望をどのように設問内容へ反映するかについて悩まされましたが、どのような設問がどのような結果に紐づくかについてJMARから早期にレスポンスをもらえたこともあり、無事に設問設計を進めることが出来ました。

次回以降の調査においても今回の結果を踏まえて、設問項目の検討を行っていきますので、引き続き、JMARからの設問に関する提案やアドバイスの支援を頂戴できればと思います。

調査を実施したことで、得られた気づきや効果などをお聞かせください。


これまでは、個別調査を依頼する部署、委員会などの観点に注目し、細部にとらわれた課題認識をしてしまいがちでした。しかし、今回の調査によって多角的な分析レポートから全体をみた大きな傾向をとらえ、はっきりと現状を認識することができ課題の抽出につなげることができました。

また、コンプライアンス面における課題も抽出されたことにより、該当部署が改善意識をもったことも事実です。しかしながら、意識調査を実施する上で、個人特定はしないという前提がある以上、現場だけで対策を推進するのではなく、匿名性を担保しつつ全社的に改善策に取り組めるようにコントロールしていく必要があります。この点については、他社の支援事例などの知見を有するJMARとも情報交換を進めて、検討していきたいと考えています。

今後、調査をどのように展開、発展させていきたいかをお聞かせください。


今回の調査結果から抽出した課題を他部門へ連携し、アクションの実行を依頼しています。施策検討の際には、JMARから第三者としてアドバイスを含めて、ご協力頂ければと思います。

今回の調査結果を受けとめて会社としての認識と今後どうすべきかを経営層や事務局が自らの言葉で直接社員に伝え、意見をあげればきちんと届くと思われるようにフィードバックし、意識改革に繋げていきたいと思っています。

お客様の会社概要
社名 ネットワンシステムズ株式会社
Net One Systems Co., Ltd
設立 1988年2月
資本金 12279百万円(2020年3月31日現在)
社員数(連結) 2431名(2020年3月31日現在)
主な事業内容
  1. 世界の最先端技術を取り入れた情報インフラ構築とそれらに関連したサービスの提供
  2. 戦略的なICT利活用を実現するノウハウの提供

インタビューご回答者:管理本部副本部長 杉山 雄一郎様。管理本部経営企画部 髙橋 有紀様, 小篠 綾香様。肩書は2020年5月時点。

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