ビジョンやミッションの浸透度の測定

2022.02.18

海津 忠宏

組織・人材戦略研究部 次長 主任研究員
従業員満足度を中心に、戦略浸透度、個人と組織活性化、人事制度の定着・評価に関する調査研究に従事。民間企業や官公庁からの依頼や委託に基づき、従業員満足度(ES)、コンプライアンス意識に関するアンケート調査や、調査結果を用いた管理者向け研修、施策の実行支援等も手掛ける。

近年、ビジョンやミッションの再構築を進める企業が増えています。
ビジョンとミッションに共感し、その浸透度合いが高い企業の業績は高いと
一般的に言われています。
では、肝心の浸透度合いは測ることができるのでしょうか?
皆さん、私たちがどのように測定していると思いますか?

「部門の計画には経営ビジョンが活かされているか」「職場のメンバーは
その説明を聞いたか」といった「ビジョンに対するアクションの具体化とその達成度」
などは測定しやすい定量的な指標となります。

一方、「消費者へのビジョン浸透度」といった社外顧客からの評価などは測定しにくい
指標といえますが、ヒアリングやアンケートなどを通じて把握することもできます。

さて、こうして把握した調査の結果から、自社や自部署のビジョンやミッションが
認知⇒理解⇒共感⇒行動のいずれのレベルにあるか、役職や職種による違いはあるか、
浸透度合いに影響している要因や、役職間にギャップがある場合の原因など、
分析を進めていきます。

特にアンケート調査は、従業員規模が大きい場合、また、拠点が分かれている場合、
効果的な測定方法といえます。さらに、全社員を対象にすると、組織全体を視覚的に
把握することができ、ビジョンやミッションの再構築に資する資料になるでしょう。

(海津 忠宏)

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