コンプライアンスリスクとは?なぜ起こる?具体的な例から管理するための対策までまとめて解説

2025.11.26

企業の対応や、そこで働く個人の言動でコンプライアンス違反が発生する可能性、またそれが原因で組織に何らかの被害や罰則が及ぶ危険性のことを「コンプライアンスリスク」と言います。

今回は、これまでにさまざまな業界・規模の6,200社以上の企業にコンプライアンス意識調査を提供してきたJMARが、コンプライアンスリスクとは何か、原因や予防策と一緒に解説します。

自社のコンプライアンスを強化したい、またそのための第一歩としてコンプライアンスリスクの原因や具体例、効果的な対策について知っておきたいという企業のご担当者様は、ぜひ参考としてご覧ください。

コンプライアンスリスク(コンプライアンス・リスク)とは?

まずはコンプライアンスリスク(コンプライアンス・リスク)とは何か、簡単に説明していきます。

コンプライアンスとは、ビジネスシーンにおいて「法令遵守」という意味で使われる言葉です。

なお実際には、法律や法令だけでなく社内規定、社会的規範、企業の社会的責任(CSR)や企業倫理といった「社会通念上、企業が守るべきと考えられるルールや規制」のこと、またこれらを遵守することという意味で使われています。

そしてコンプライアンスリスクとは、企業が何らかのコンプライアンスに違反した状態になる危険性や、コンプライアンス違反によって企業に被害や悪影響が及ぶリスクのことを言います。

【関連記事】
コンプライアンスとガバナンスの違いまとめ|意味の違いや企業が強化することの重要性とは?

発生・顕在化しやすいコンプライアンスリスクの具体例

企業や団体等の組織がコンプライアンスに違反することにより、企業に起こり得るリスクとは、具体的にどのような事態に陥る可能性・危険性のことを言うのでしょうか。

そこで以下からは、企業において特に発生・顕在化しやすいコンプライアンスリスクの具体例を、大きく5つの種類に分けて紹介していきます。

企業にとってのコンプライアンスリスクが、具体的にどのようなコンプライアンスに違反し、どのような被害を受けることなのかを理解する上での参考として、ひと通りご確認ください。

【代表的なコンプライアンスリスクの種類】

  1. 法令遵守・取引関連リスク
  2. 職場環境・人権リスク
  3. 情報管理・サイバーセキュリティリスク
  4. 倫理・風土リスク
  5. 社会的責任・レピュテーションリスク

1. 法令遵守・取引関連リスク

まず法令遵守、及び取引関連のコンプライアンスリスクの例としては、以下が挙げられます。

上記のような法令違反があった場合は、罰金の支払い、業務停止命令といった行政処分や、刑事罰の対象となる可能性もあるため、特に注意が必要です。

2. 職場環境・人権リスク

職場環境や、会社における人権保護の分野においてもコンプライアンスリスクが潜んでいます。
なお下記のうち社内規定だけでなく、法令にも違反するようなコンプライアンス違反があった場合は、罰金や罰則、訴訟の対象となることもあります。

【関連記事】
【人的資本特集③】ENEOSのハラスメント問題に学ぶ「常識」のアップデートの重要性

3. 情報管理・サイバーセキュリティリスク

サイバーセキュリティなど情報管理の分野においても、以下のような理由で被害を受けた法人、個人から損害賠償請求をされる等のコンプライアンスリスクが発生する恐れがあります。

4. 倫理・風土リスク

コンプライアンスリスクの中には、以下のような組織風土や職場環境によって発生するものもあります。

【関連記事】
ビッグモーターの事例から学ぶ 不祥事の発生要因と防止策

5. 社会的責任・レピュテーションリスク

冒頭でも述べた通り、企業には利益を追求するだけでなく、社会から期待される役割や責任を果たすことも求められます。

そのため、明らかな法令違反ではなくとも、レピュテーション(社会的評判)や会社のESG評価を著しく低下させる恐れのある以下のようなコンプライアンスリスクにも注意が必要です。

なぜコンプライアンスリスクが起こるのか?主な要因7つ

ここまでに見てきたような各種のコンプライアンスリスクが発生してしまう原因の具体例としては、大きく以下の7つが考えられます。

  1. 整備したマニュアルや規定が現場に浸透せず、コンプライアンスが形骸化している
  2. コンプライアンス強化の施策が数か月しか続かず、一過性のもので終わってしまう
  3. 不正防止を目的に規制を増やし続けたために、業務効率が大幅に低下している
  4. 会社のコンプライアンスに関する意向と現場の状況に大きな乖離が生じている
  5. 会社の意向と現場の状況のギャップが大きいために、社員が板挟みになっている
  6. 内部通報のためのホットラインが従業員から信用されておらず、機能していない
  7. 現地の法律や事情を考慮せず、日本本社が海外支社等に国内と同様のコンプライアンスを強要している

上記からわかるように、コンプライアンスリスクが起こる主な原因は、既に組織におけるコンプライアンスの仕組みが機能していないか、経営層からの継続的な教育やフォローアップがないこと、またはトップの方針と現状が乖離していることによる現場の混乱だと言えるでしょう。

組織からの十分な情報共有や適切な教育機会の提供、また実行可能なコンプライアンス強化策の提示がないままでは、ヒューマンエラーや故意によるコンプライアンスリスクの発生を抑止することは、非常に難しいと考えられます。

【関連記事】
人的資本・人的資本経営とは?注目されている背景や効果的な高め方までわかりやすく解説

コンプライアンスリスクの発生を予防するためにできる対策

自社におけるコンプライアンスリスクを低減するには、まず第三者の調査機関・専門機関によるコンプライアンス意識調査を実施し、定量的なアンケート結果を入手する必要があります。

そして、調査で得られた結果を分析し、分析データをもとに以下のような具体的な施策を検討、実行して、その効果測定のために定期的にコンプライアンスアンケート(再調査)を実施するPDCAサイクルを構築していかなければなりません。

コンプライアンスリスクの低減に効果的な施策の例

  1. アンケートの結果をもとにした組織(職場)別の改善策と目標の検討、取り組みの推進
  2. 会社の方針としてコンプライアンスを重視・強化する考えを、経営層から継続的に発信
  3. 社内外に従業員が安心してコンプライアンス違反について通報・相談できる窓口を設置
  4. アンケート結果を踏まえて定期的にコンプライアンス規定を改定し、全社員に周知する
  5. 社員の階層別に内容を設計し、定期的にコンプライアンスの研修やセミナーを実施する

【関連記事】
企業がコンプライアンスを強化する重要性を解説|具体的な方法や知っておくべき注意点とは?

私たちJMARでは、コンプライアンスリスクをはじめとする企業のリスク管理、リスクマネジメントに役立つコンプライアンス意識調査、及びコンプライアンス研修を提供しております。

単にアンケートの質問設計や調査を行うだけでなく、調査結果に対する分析や具体的な改善策を提言するところまで含めたコンプライアンスの強化・推進活動全体へのご支援が可能です。

自社のコンプライアンス推進やリスクマネジメントを伴走支援してくれるパートナー、または体系的かつ相対的なコンプライアンス意識調査を実施できる外部機関を探しているという場合は、ぜひ一度、JMARまでお気軽にご相談ください。

JMARの「コンプライアンス意識調査」を導入・活用されている企業様の事例はこちら

自社で「コンプライアンス意識調査」を実施するならJMAR

コンプライアンス・リスクの回避、及び管理は、安定的な企業経営を行う上で欠かせません。

JMARでは、不正行為等によって法的リスクを冒したり、企業の信頼、価値が失墜するといったトラブルを回避するための対策の一つとして「コンプライアンス意識調査」を提供しています。

《JMARによるコンプライアンス意識調査5つの特徴》

※日本語だけでなく、さまざまな言語を用いたグローバル調査にも対応しております。

従業員に対するコンプライアンス意識調査から、企業理念を実現するためのコンプライアンス研修のご提案に至るまで、貴社のコンプライアンス推進活動にしっかりと伴走いたしますので、コンプライアンスについてお悩みのご担当者様は、ぜひJMARまでお問い合わせください!

関連サービス

お気軽にご相談ください

JMARは一般財団法人 日本情報経済社会推進協会 (JIPDEC) より、
プライバシーマークの使用許諾事業者の認定を受けています。